11月4日に福岡市内のホテルであった福岡の国際金融拠点化を目指す産学官組織「TEAM FUKUOKA(チーム福岡)」の総会。
福岡県内にとどめていた会員企業を九州各県の企業にも広げることを決定。
副会長の高島市長は「福岡だけでなく九州に広げたという意味で、チャレンジする企業の皆さんと一緒に取り組みを進めていきたい」と強調した。
高島市長らが去年9月にチーム福岡を立ち上げて以降、ITを活用した新たなサービス「フィンティック」など国内外10社を福岡市へ誘致することに成功した。
九州の他都市にとっても、経済活性化の恩恵が得られやすくなる利点があるという。
日銀福岡支店が2021年1~10月に金融機関に支払った総額(支払高)は約1兆3533億円。一方で金融機関が同支店に預け入れた総額(受入高)は約2兆6439億円と1兆2906億円の流入超過となった。20年前の01年1年間の流入額(約1733億円)の7・4倍以上だ。
人口はさらに顕著だ。総務省が1日に公表した2020年国勢調査。市の人口は161万2392人となり、前回15年と比べ、増加数、増加率共に政令市で最も高かった。
高島市長は任期満了まで1年を受けた西日本新聞のインタビューに「(コロナ禍では)福岡が九州のハブ(拠点)になり、受け皿をしっかり整備し、備える時期だ」と述べた。海外の大都市との都市間競争に対処するために、九州の他都市と連携する必要性を強調した。福岡市は真に九州のけん引役となれるのか、各地が注目している。
参考:西日本新聞