金利上昇への対応 vol.1

2025.09.15 コラム

日銀の利上げにより、ローン金利が上昇傾向にあり、今後も上昇トレンドにあると思われます。
単純に金利が上がれば支払利息が増えて、経費やリスクも上がりますが
上昇についての対応策を理解しておけば、そこまで気にする必要はないと考えます。

そこで、いくつかの対応方法をご紹介いたしますので今後の参考になれば幸いです。

1、繰り上げ返済
単純に支払利息が減り、最も効果的な方法です。
繰り上げ返済は元金に支払いが充当されますので、繰り上げした分の年数が短縮できます。
また、銀行によっては年数は変えずに支払額を軽減する繰り上げ方法もあります。
この場合、不動産投資のメリットの1つとして、団信保険効果を維持しつつ
キャッシュフローが改善します。
早期完済を目指している方の場合は期間短縮、団信効果を維持させたい場合は支払軽減がおすすめです。

2,借換
より金利の低い銀行に借換をすることにより、支払い利息を軽減することができます。
例)
金利3% 3000万円 35年 月115,455円
金利2% 3000万円 35年 月99,379円  16,076円の差
ただし、借換は銀行への手数料や抵当権設定等の費用が掛かり、借換金額の5-10%は見ておく必要があります。
少なくても10年以上の期間が残っている、金利が1%程度変わるなど
慎重に検討しないと費用倒れする可能性もあるので、慎重なシミュレーションが必要です。
別の切り口にはなりますが、年々団信の機能が高まってきているので、死亡保障のみのローンから
最新のがん団信、疾病特約、入院保障付き等の最新の団信に切り替えができる等のメリットもあります。

3,仕組みの見直し
金利が上昇しても返済額の見直しを即座に行わない銀行もあります。
変動金利なので、金利の見直し自体は年2回行いますが、返済額の見直しは5年に1回という銀行が多いです。
金利が上昇しても返済額は変わらないので急なキャッシュフローの変化はないというのがメリットですが
一方で金利が上昇している場合は、元利均等払いの利息部分が増えるので元金が減るスピードが遅くなる
ことがデメリットです。

以降はvol.2に続きます。

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